8月18日

1回目の手術は問題なく終了しました。

2回目の手術ができるかどうか経過をみていきます。

 

 

8月15日

手術してくれる病院が見付かり、手術日が決定しました。2〜3回に分けての手術になります。

 

 


 

 

この子の治療できるかもしれないという獣医師さんおられましたらご連絡お願い致します。

 

2021年5月24日瀕死の状態で保護された子です。恐らく3歳くらいと診断されています。

現在は薬で対処療法行っています。体力はかなり回復しています。階段の上り下りができるようになりました。視力も少し回復しているようです。ニャーと鳴けるようになりました。

 

CT画像、診断結果はこちらです。今通っている動物病院の先生もすばらしい先生で親身になって診てくれています。しかし、この子のオペに関してはリスクが高く、またオペが成功しても新たな血流に身体が耐えられる保証はないと言われています。おそらく誰が診てもそうなのかもしれません。しかし、このままではこの子が可哀想で。決められた療養食を決められた量で、それも薬を混ぜたものを。そして1日3回別の飲み薬を服用しなければなりません。空腹なのかほんとによく鳴きます。薬の影響で絶えず下痢もしています。このように我慢の生活をしているこの子ですが、長く生きても残り1~2年と言われています。

なんとか治療する術はありませんでしょうか。よろしくお願い致します。

 

 

 

7月26日追記

最近病状があまり良くありません。

入院、点滴の間隔がかなり縮まっています。なんとかこの子の治療を出来ませんでしょうか。

ご連絡お待ちしております。

 

8月3日追記

少しずつ体力が低下しているように感じます。

食事の量が明らかに減っており、寝ている時間が増えました。以前はよく鳴いていましたが最近はほとんど聞きません。とりあえずいつもの病院へ連れて行き、静脈点滴をしてもらおうと思います。

 

 


CT検査報告書1
CT検査報告書2
おふね血液検査結果

*腎静脈合流部から肝臓頭側までの後大静脈が拡張しています。

L1-L2 椎間部レベルにおいて、 この拡張した後大静脈の腹側辺縁と門脈主幹の脾静脈合流部背側辺縁部が連続しており、 この部分よりも頭側の門脈は顕著に径が短縮しています。

門脈一後大静脈シャントです。

シャント部位の関係から、脾静脈が後大静脈に合流しているように認められます。

 

* 腹腔内臓器の周囲に散在するやや低吸収で造影増強効果を示さない不整形病変を認めます。同様の病変は肝臓の葉間にも認められます。腹水を疑います。

 

* 肝臓が全体にやや小さく、 辺縁が鈍化しています。 線維化を疑います。

 

* 胆嚢の形状が異常です。

方形葉と内側右葉の間には蛇行したY字状の胆嚢が認められます。さらに内側右葉内もしくは内側右葉と外側右葉の間にも蛇行した胆嚢様の構造が認められ、 肝門部で総胆管に合流しています。奇形を疑います。

 

*膵管の拡張を認めます。臨床的意義に乏しい所見です。

 

*両側の卵巣静脈が明瞭に認められており、 その先端には卵巣様の結節が存在しています。 未避妊と推測します。

 

*右肺中葉および後葉の気管支内に散在する不整形病変を認めます。 気管支炎に関連した喀痰や気管支粘液栓を疑います。

 

* 右肺中葉実質が他の肺葉に比べやや高吸収です。 気管支粘液栓に伴う不十分な含気を疑います。

 

* 両側の甲状腺が不明瞭ですが、 気管チューブなどによるアーチファクトのため、 詳細な評価は困難です。必要に応じ、 内分泌検査や超音波検査などの実施をご検討ください。

 

《診断》

門脈一後大静脈シャント

腹水·肝臓の線維化

胆囊奇形

気管支炎による喀痰・気管支粘液栓

 

 

 

静脈合流部の門脈主幹と後大静脈がそれぞれの側面で連続しており、 門脈一後大静脈シャント (PSS) と考えられました。

腹水や肝臓の線維化に関しては PSS に関連したものと判断され、 PSS の整復を検討すべきですが、 シャント部の血管径は 6~7mmで、ほぼ面で接していることから単純なシャント部の結紫は困難と考えます。 脚静脈のシャント血流は温存し、腸間膜静脈からのシャント血流のみを整復するような位置 (図③の門脈側)での結紮も選択肢の一つですが、 シャント部より遠位の門脈径は4mm、 近位は2mm であり、 さらに肝臓の線維化も疑われることから、 結紮したとしても、 門脈高血圧症に至ってしまう可能性があります(すでに門脈高血圧症が存在する可能性も考えられます)。 手術実施時には慎重な判断が必要です。

 

①拡張した後大静脈、門脈相、MPR水平断像(腹側観)

②門脈と後大静脈の連続、門脈相、横断像(仰臥、尾側観)

③脾静脈合流部、門脈相、横断像(仰队、尾側観)

④シャント部、門脈相、MIP矢状断像(左側観)

⑤胆囊の異常、門脈相、横断像(仰臥、尾側観)

⑥やや高吸収な右肺中葉と気管支の不明瞭、遅延相、横断像(仰臥、尾側観)